うつ病になって目が覚めた!

人生を考えるきっかけとなったうつ病。残りの人生をエンジョイするための気づきのヒントを皆で共有しましょう。

*

うつ病患者は申請必須!障害者自立支援医療のメリット・デメリット

      2017/06/27

301-00

うつ病の治療は、他の一般的な病気に比べると長い期間を要し、診療費・薬代・カウンセリング料などで多額の出費が発生します。また、継続して仕事をするには困難な状況におちいる場合も多く、休職・離職などで収入面においても不安が生じます。

このような状況において頼りになるのが各種の公的制度です。医療費が割り引かれたり、年金を受領できたり、無料の公的サービスを受けられたりします。

その中で、うつ病を患った場合に、最も申請しやすく頼りになる公的制度「障害者自立支援医療制度」になります。今日はそのことについて、申請方法やメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

申請しない理由が無い!

障害者自立支援医療とは、簡単に言うと心や体に障害を有して継続的に治療を要する人に対して、医療費の一部を助成してくれる公的制度のことです。
うつ病(精神通院医療)だけでなく、更生医療や育成医療と言われる身体障害も対象です。

普通、病院で治療を受けた際に支払う自己負担額は、医療費の3割です(高齢者や幼児などは除きます)。
もしも障害者自立支援医療を申請して、これが認められた場合、世帯所得が一定額以下であれば自己負担額が1割に減免されます。お医者さんの診察代だけではありません。処方箋に基づく薬局での薬代も、3割から1割負担になります。

これによる医療費削減額は本当に大きいです。
うつ病が原因で通院する場合、月の医療費が1万円を超えている患者さんも少なくないです。しかも、治療期間は一般的に長期に渡り、完治するまでの時間も予測しづらいため、時間の経過と共にその金額は膨れあがっていきます。

障害者自立支援医療制度を活用すれば自己負担額が3割から1割に軽減されるうえに、さらに、一度承認されれば最大2年間有効ですので、お金を気にすること無く、治療に専念することが可能になります。

さらに、所得や疾病の状態によっては、ひと月あたりの自己負担額に上限がもうけられ、それ以上の自己負担は発生しなくなります。

301-01

デメリットはなにかあるのか?

タイトルで「障害者自立支援医療のメリット・デメリット」と書きましたが、私の認識では上記のようにメリットしか見いだせません

あえて、デメリットを挙げてみると、

  • お医者さんに診断書を書いてもらうのに、一定の金額が必要(3,000~5,000円)。
  • 適用には所得制限がある。(世帯の住民税が月額2万円を超えている場合は適用外になる可能性があります。詳細は市区町村HPを参照して下さい。)
  • お役所の受付窓口が平日しか空いていないので、仕事を一定時間休む必要がある。

この3点くらいでしょうか。

301-02

申請しない人にもそれなりの理由がある・・・?

こんなお得な制度があるにもかかわらず、実はうつ病患者さんの中には、この制度を利用していない人がいたりします。その理由は下のようなものです。

1.障害者自立支援医療の制度自体を知らなかった

この制度自体を知らない人が結構います。今まで、うつとは無縁の生活をしていた人であれば、まぁ、知らなくて当然なのかもしれません。

親切な病院であれば、「こういう制度があるので、申請するといいですよ」と教えてくれるのですが、気の利かない病院だと何のアナウンスも無いので、無知のまま多額の医療費の出費を余儀なくされます。

301-03

2.自分には必要無いと思っている

うつ病初期の患者さんに多い理由です。
「自分の症状は軽度で、まだ『うつ病』と言える段階ではない。少し休めばすぐに治るだろうから、わざわざ自立支援医療を申請する必要はないだろう。」
このように考える人は少なくありません。

しかしながら上述のように、『うつ病がいつ完治するか』を予測することは非常に難しいものです。しっかりとした治療を受けないと、再発を繰り返し、何年も病気と付き合うことになります。

そのため、このような病気を罹患した以上は、真摯に治療に専念するため、はやめに障害者自立支援医療を申請することを私はオススメします。もちろんお金が有り余っている方は別ですが・・・

3.お医者さんに相談できない

これも初発時の患者さんに多い理由です。「自分みたいな軽い症状だと、おそらく自立支援医療制度の利用は認められないだろう。たとえ、お医者さんに相談しても断られるにきまっている。」
このように考えてしまうのです。

正直に申し上げて、こんな事を心配する必要はありません。自立支援医療制度は、うつ病に関する公的補助の中で、もっともハードルの低い(認可されやすい)制度です。初診であったり、症状が極めて軽いような状況でなければ、診断書を書いて下さるはずです。

そして、お医者さんも診断書を作成するからには、自立支援医療が認可されるように書きますので、その診断書を添付して申請すれば、ほとんどの場合認可されます。

逆に、診断書の作成を断られた場合は、よほどあなたの症状が軽いのか、もしくはダメな医者に当たったと考えて良いでしょう。医師には診断書の作成義務があります。裏を返せば、しっかりと病気を治療するために、あなたには診断書を作成してもらう権利があるのです。

301-04

4.うつ病である事が会社等にばれるのではないか

大丈夫です。この点、非常に気にされている方も多いですが、基本的にはばれません。自社で健康保険組合を有するような大企業の場合は、通院の事実及び1割負担の件が分かりますが、担当員には守秘義務が課されていますので、このような情報は表に出てきませんので、心配無用です。

但し、私の本心を言わせて頂ければ、「回復を早めるコツは「自分で治そうとしないこと」」で書いたように、この病気とうまく付き合っていくためには、自分がうつ病である事を隠すのは、病気の回復には良くないです。出来るなら全てをオープンにして、上司にも同僚にも家族にも、自分の現状を理解してもらうのが最善です。

 - 活用すべき公的制度

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

障害者自立支援医療を申請したので申請方法などを解説

前回の記事で、自立支援医療制度の概要とメリット・デメリットを解説しました。(⇒「 …